財界よ、大志を抱け! 細かい数値に捕われるな!

今年も、来年度予算策定の時期がやってきた。予算策定の中に、来年こそ「賃上げ」は盛り込まれるのだろうか?

 

 いつの頃からか、多くの企業で数値目標こそが、業務活動のドライバーとなっている。そのプレッシャーに現場はおびえ、ひたすら仕事に励むが、結果が出ず、業績はダウン。管理職があれだけ時間を費やして策定した予算は、いつしか下降修正されるも、現場には賃上げというモチベーションが働かないため、疲弊感、閉塞感が漂うばかり。業績がさらに悪化すると、経営者も数値のプレッシャーを意識するあまり、目先の数値改善を狙ってリストラにひた走る。ここには、昔のような大志もなければ、英知もない。

 

この悪循環を絶ち、プラスのスパイラルに戻すには、企業として何を目指すのか?その使命・理念(ミッション)、将来のあるべき姿(ビジョン)、共有すべき価値観(バリュー)を明確にして、社員の自信、希望、ヤル気、仕事の面白さ等を取り戻すことが、先決ではないだろうか?そのために「何をすればよいか」を見直し、それを着実に実行していけば、必ず数値は伴ってくるはずだ。 

 

「業績が見えないので、まだ賃上げは決断できない」なんて、小さな数値いじりばかりに目を向けていては、あっという間に「失われた30年」になりますぞ。

政治家も「選挙時の票数」「支持率」といった数値ばかりを気にし、メディアも「視聴率」といった数字の魔物にとりつかれ、本来のやるべき議論や正しい情報開示等を行っていない。 

 

財界も数値の呪縛から解き放たれて、今の仕事の価値、面白さに目を向けて真剣に取り組めば、もっと夢のある、希望に満ちた元気で明るい日本が見えてくると思うのだが…

カテゴリ:コラム 更新:2013年10月25日