言葉だけの「反省します」は、猿まねと同じ

数年前になるが、TVコマーシャルで、おサルが頭を下げながら「反省!」というのがお茶の間の評判になった。日本人は、このコマーシャル同様に、「深く反省します」と繰返し言葉にはするものの、本質的には実質的な反省が極めて苦手な人種ではないだろうか。

政治家、自治体、企業の経営者、教職者、メディア、はたまた警察のトップに至るまで、何か事件、不祥事、過失があると、「このようなことが二度と起こらないように、深く反省します」と頭を下げる。しかし、幾度となく堂々巡りが繰り返され、少しも改善が進まないのはなぜだろうか。20年前のバブル崩壊の時に当事者全てがきちんと反省しなかった為に、またぞろ同じ失敗を繰返し、失われた20年が経過してしまった。

真に反省するには、結果だけのレビューではなくそれに至った全てのプロセスを分析することが大事だ。そうすれば、問題の原因も究明でき、より具体的なアクションが見えてくる。プロセスのアクションが明確になれば、品質・時間・コストといった指標でモニターすることも可能だし、そういう仕事の進め方により、問題が減り、いい方向に動き出すと現場も活気付いてくる。

国全体を考える上でも、会社全体を考える上でも、全て仕事をプロセスに分解して、問題点を総点検すれば、反省すべき点も自ずと見えてくるはずだ。サルと同じ行動では、成長も進化もない。

カテゴリ:コラム 更新:2010年5月3日